Blender 2.83 がリリースされました。
2.82 から半年もたたずに、布ブラシ、VR対応、OpenVDBなど、注目の機能が搭載されています。
最近の Blender の発展スピードには驚きですね。
ちなみに LTS(Long term support)とは長期サポートバージョンのことで、リリースから2年間バグ修正やセキュリティ更新プログラムが提供されます。
今後の Blender のリリースサイクルについては、こちらの記事をご確認ください。
Grease Pencil
- 一から作り直されているのでBlenderとの統合性が向上
- 高速化
- ストロークのポイント毎に色を設定できる
- 新しいマスクシステム
- UIの刷新
- エフェクトモディファイヤの刷新
- 素早いストロークもなめらかに描画
ボリューム
- OpenVDBファイルのインポートをサポート
- ボリュームオブジェクトが新しく搭載
VR
- OpenXRを搭載したVRサポートの最初のマイルストーン
- シーン検査の特定の使用例に焦点を当てているため、機能が意図的に制限されている
Cycles
- アダプティブサンプリング
- OptiXのAIによりビューポートのデノイズが可能に
- シェーダーノードの改善
EEVEE
- 新しいレンダーパスの追加
- ライトキャッシュの更新
- ヘアジオメトリのアルファハッシュ、アルファクリップモードとのブレンド、シャドウブレンドモードをサポート
スカルプト
- Clay Thumb Brush、布ブラシなど、新たなブラシの追加と改善
- フェイスセット : メッシュの表示状態を制御する新しいシステム
モデリング
- Subdivide、Reshape、Apply base を刷新
- 各種モディファイアの改善
- スプラインの押し出しツールの改善
物理
- ヘアー、布、流体のパフォーマンスが向上
UI
- アニメーションエディター、ファイルブラウザの改善など
アニメーション & リギング
- ウェイトペイントの改善など
その他の機能
- アンドゥのパフォーマンス向上
- 3Dビューポート、ビデオシーケンサーの改善
- USD、Alembic、glTF のインポート、エクスポートの改善
Python API
- wiki_url が廃止され doc_url に変更
- カスタムシェーダーは、blender_srgb_to_framebuffer_space 関数を使用してパッチ適用が必要
アドオン
- コレクションマネージャーの改善
リンク
・Blender 2.83 の新機能紹介ページ
・Blender 2.83 のリリースノート
・Blender 2.83 をダウンロード